築38年のマンションのLDK部分を、なるべく素直にシンプルに改装しました。
見えないところでは、とりいそぎの課題だった古い設備配管をすべて取り替え、断熱環境を向上させています。これでこの冬を快適に暮らせたら大成功。冬になったらまた伺って確認しに行こうと思います。
さて今月、クライアントの御厚意によりオープンハウスと撮影の機会を頂きましたのでその時の様子をアップさせて頂きます。

ダイニング。白い塗装の壁とメープルの床、天井は剥がしてコンクリートを露出にしました。経年変化を感じる力強いコンクリートに柔らかい空間を入れて新築にはないバランスを作っています。梁はクライアントご自身で研いて下さったのでかなり明るくなりました。
ダイニングテープルの奥はお子様3人分の机になります。

リビング。低い棚は子供たちのおもちゃ置場。ソファに座ると窓に大きなケヤキの木が見えます。

奥はステンレスのキッチンと配膳台。ダイニングと一室ですが、床の変化で空間を分けています。

廊下からみたところ。ダイニングの床を少し上げました。築年数の古い集合住宅は窓から見える緑が豊かです。

シナ合板で作った本棚は大工さんに製作して頂いたもの。

照明器具はプラグを小さいものに取り替えて、マックスレイさんに作って頂きました。

この配膳台は大学の同級生の大工さんに作ってもらいました。左の面が食器棚の扉で、キッチン側は電子レンジなどが置ける棚になっています。塗装もすべすべで家具屋さん並みの細工で綺麗に作って頂きました。
(製作:杢工舎/田村真也)

クライアントに入って頂いての撮影も行いました。カメラマンはこれまた大学の同級生の濱田さん。
(撮影:アイテグ/濱田良平)

カメラマンさんの計らいで最後にクライアントの家族写真も撮って頂きました。これは嬉しい!
ところでリノベーション前はこんな住宅でした。

居間が和室の典型的なマンション。L型のキッチンが面積を取る割に使いにくく、収納もたくさんあったのですが届かなかったのでほとんど活用せず。

クライアント家族に気持ち良く過ごして頂けるでしょうか。今後の経過が楽しみです。
写真ができたらプロジェクトにアップしたいと思います。