
事務所で古川が使っているワークチェア。アルベルト・メダデザインのMeda Chairです。
他のワークチェアに比べて背もたれや座面が薄く、華奢なデザインが気に入って、当時なんとか展示品を購入したもの。(実際はかなり大きいですが...)
10年近く使っていたのですが、最近座面がすれて破れてしまっていたので張り替えました。

黒だった座面のファブリックは、グレーのヘリンボーンにしました!
オリジナルになった感じでさらに愛着がわきました。
張り替えというよりは、カバーをすることになったのですが、お願いしたのはご近所でイスの張り替えやヴィンテージ家具の販売をされているnaice(ナイス)さん。
Vitra社の正式な修理はこのイスは座面ごと取り替えになってしまうので(驚きの修理費!)、破れた、どうしよー!という方、とりあえずの応急処置のひとつになりますよ。(ただしイスが壊れる可能性があるので覚悟して張替技術のある方に頼むべし!!)
momma

終了間近に迫った展覧会「3.11以後の建築」を見に、金沢21世紀美術館へ行ってきました。そしてもうひとつの目的は、谷口吉生氏設計の「鈴木大拙館」。
鈴木大拙館、最高でした。特にこの庭に面するコーナーは、曇り空もあってなんだか日本とは思えないトーンの風景で、最も印象に残っています。

鈴木大拙(1870-1966)は、アメリカに渡り禅文化を世界へ伝えた仏教哲学者で、ここには書籍や写真などに加えて多くの「ことば」が展示されています。美術館と違い、哲学や人となりを展示する空間であり、静寂で思考を巡らせる哲学に相応しい建築であることは、実際に訪れて体感できました。
具体的には内部と外部に回廊が巡らされ、ところどころに展示や思考の空間がつくられています。回廊が折れる部分にも一枚の写真が展示されていたり、絵画のように庭を切り取って見せていたり。

この水面ではミースのバルセロナパビリオンを思い出し、過去の印象はきちんとインプットされているんだなと気づいた瞬間。

谷口さんの建築の中では小規模な建物で、薄い庇や目地の通ったディテールもたくさん見れて感激でした。
塀には水の道。

さて、鈴木大拙館とは逆の動的な印象の金沢21世紀美術館。私は開館以来、10年ぶりぐらいに訪れました。開かれた広場と美術館は健在で、こんな建築がつくられる金沢はすばらしい街です。レアンドロ・エルリッヒのスイミングプールもやっぱり楽しかった!

開館当時にはなかったものも増えていました。これはオラファー・エリアソンの「カラーアクティビティハウス」。色の3原色を利用して、様々な色の風景を表現しています。

こちらはLAR/フェルナンド・ロメロの「ラッピング」という作品。子供達が中に入って遊んでいますね。
金沢、お魚も美味しいし、久しぶりのお友達にも会えたし、また行きたいです!
momma